とよかわ大葉を使った紫蘇コーディアル「SHISO」

初めまして。

私、カナダはシャーロットタウンの三ツ星レストラン「ト・アール」のウェイティングバーのバーテンダーをしております フランシソニ―・ナルド と言います。

皆様はウェイティングバーというものをご存知でしょうか?バーと一言で言っても色々ございまして、私の居るこのウェイティングバーというのは、お食事前に食前酒を飲むようなところです。お連れ様が来るまでや、テーブルのセットができるのをお待ちいただく場所と言ったところです。

さて今回は、愛知県豊川市で摂れる美味しい「とよかわ大葉」を使った美味しい飲み物を創りたいとご依頼を受け、こちらへ参りました。

香りよく、色鮮やかな「とよかわ大葉」。噛んでみると、スッと抜ける爽やかな味わい。私フランシソは大きな感銘を受けました。そしてすぐさま、この大葉にあうレシピが浮かび上がりました。

大葉は芳香が強いシソ科の植物ですが、あえてシソ科のハーブとブレンドさせることによって、相乗効果を生み出し程好い香りを創り出します。選んだのは、ペパーミント、ローズマリー、レモンバーム、そしてラベンダーです。

ミンティアという妖精が放つといわれる独特の香りのペパーミント。苦手な方もいらっしゃいますが、暑い時期は体内からスッとした心地よい爽快感を与えてくれます。ローズマリーは世界最古の香水「ハンガリーウォーター」に使用されたハーブです。若返りの水とも言われたハンガリーウォーターには欠かせないハーブで、迷いを断ち切ってくれるようなスッキリとした香りが特徴です。

また、レモンバームは最も古くから使われていた薬草のひとつです。16世紀に活躍した医学者で錬金術師だったパラケルススはこれを非常に尊重して「生命のエリキシル(Elixir=エリクサー、万能薬)」と呼んでいました。ちなみにレモンバームの葉がレモンのような香りがするのは、シトラールという成分によるものですが、香り成分の約7080%も含まれており、レモンよりもレモンの香りと言われています。

「ハーブの女王」と呼ばれるラベンダーは欠かせません。芳香としても抜群の人気のラベンダーですが、素敵な香りも目立ちすぎるのはよくありません。ほかのハーブとのバランスを考えて、優しく香ることによって、気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。

とよかわ大葉を入れたこの5種のハーブをブレンドし、美味しいコーディアルシロップを創りました。お味は…もちろん自信ある作品です。

コーディアルシロップの楽しみ方は、沢山ございます。まずは冷水や炭酸水で割ってみてください。コーディアル1に対して水を3~5くらいがよろしいでしょう。寒い時期はお湯割りも美味しいです。ホットミルクに加えたり、ミルクティーに加えて、フレーバーミルクティーとして楽しむのもおすすめです。食感を味わう楽しみ方としては、ゼラチンを加えてゼリーにしたり、水で割ったものを凍らしてグラニテもいいでしょう。お酒の飲める方は、ビールに少し垂らしてフレーバービールを楽しんだり、ウイスキーやワイン、ジンなどに加えて、カクテルにするのも良いでしょう。ヨーグルトやアイスにかけて楽しむことも出来ます。おっと、ビネガーに混ぜてドレッシングにすると酸味の苦手な方でも美味しく味わえることもお伝えしておかないと。楽しみ方はいくつもあるので、色々お試しください。そしてあなたの創ったレシピを #コーディアルと笑顔 とをつけてSNSにあげていただければ、私フランシソも参考にさせていただきます。

 

それではとよかわ大葉とペパーミント、ローズマリー、レモンバーム、そしてラベンダーをブレンドしたコーディアルシロップ「SHISO」。ぜひご堪能下さい。

本来なら皆様と直接お逢いしたいのですが、仕事が待っていますので私フランシソはカナダへ帰ることにいたします。またいつかお会いできるのを楽しみにしております。

Thank you for taking your time. And it was a pleasure meeting you today.

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