Coffe chai masse とは?
コーヒーとチャイの出逢い
・喫茶店とハーブティーとコーヒー
ハーブティーを広めたいという気持ちは常に持っていますが、とある喫茶店にふらっと入ったところで、メニューにハーブティーを見つけることは、甘く見積もってもないに等しいです。たまに見つけることがレアすぎて、逆に注文したら変に思われるかな?なんて、自分で壁作ってあとで反省する悪循環です。
今日入った喫茶店にも、当然のようにハーブティーはありません。軽くメニューに目を通してからカプチーノを注文しました。ブラックが好きなのですが、外では視野を広げるために変化球的なものを選んだりもします。
少しして目の前に現れたカプチーノの上には、なみなみに注がれた泡とカカオパウダーにシナモンスティックが添えてあったのです。シナモンが添えてあることが初めてだったので思わずお店の人に聞いてしまいました。
「カプチーノの正しい飲み方というか、そもそもコーヒー類に正しい飲み方なんてないんです。その国、その土地、その人のスタイルにあった飲み方が全てオリジナルなので、自由に楽しんでください。しいて言うなら、カカオのみはイタリアが多く、シナモンはアメリカ的ですね。アラビアコーヒーにはカルダモンの香りをつけたりしますので、そちらもまた飲んでみてくださいね。」
店員さんは、忙しいのに手を止めて丁寧に教えてくれました。
「正しい飲み方なんてない」
ハーブティーを創るときにいつも口にしていた言葉。あれ?いつもわかっていると思っていたのに、店員さんの言葉で自分の中のマンネリ思考に気づかされました。
好きな飲み方で楽しむ。
好きなコーヒーをカプチーノにして飲む。ハーブティーだってもっと自由な飲み方があるんじゃないかな。
Himawariでチャイ(当時は「Autumn」という名でした)の販売を始める時、ミルクで割る、豆乳で割る、という選択の中に、コーヒーで割るも考えたのですが、まったく採用されなかったんです。理由は美味しいわけないから。ハーブティーにコーヒーなんて邪道。
でも思い出したんです。言われるがままに受け入れて試してなかったなって。そして、飲み方に決まりなんてないって。
・初心に戻ってやってみよう
ハーブとコーヒーの融合。
ベースはもちろん「Chai」です。コーヒーにシナモンやカルダモンを使うことがあるように、スパイシーハーブはコーヒーと相性が良いはずなので、Himawari のChaiに市販のコーヒーを色々入れて創ってみました。ルイボスとステビアを抜き、コーヒーと一緒にティーパックにまとめてみました。
しかし、どれもしっくりきません。そもそもコーヒーが単体で出来上がっているからです。
美味しいコーヒーと、その良さを邪魔するハーブ。そんな構図になってしまいました。馴染ませようとハーブの調合を変えていくと、それはほぼコーヒーになっていき、Chaiの良さが無くなってしまいます。ならばとコーヒーを薄めていくと、もはやそれはただの「美味しくない飲み物」となってしまいます。
そしてあまりにもブレンドすることばかりに固執していまい、コーヒーのカフェインのことや、焙煎で味が変わること、通常のコーヒーはドリップ用に創られているので、ティーパックに入れたときにちゃんと抽出されてない事など、コーヒー側の意見を聞けていませんでした。もちろん聞くことも出来ませんでした。
そんなことを約1年。先の見えない出逢いを探していました。心のどこかで「これは商品化はできないかな」とも思っていました。
・新たな出逢い
そんな中、Himawariとの繋がりから出逢えた「てんとコーヒー」さん。
ステキなご夫婦が創り出すコーヒーに心を奪われました。
~ 自家焙煎コーヒー豆オンラインショップ「てんとコーヒー」とは? ~
「あなたにしあわせをおとどけ」
てんとコーヒーは、あなたにしあわせな時間をおとどけするため、コーヒーの豆選び、焙煎、提供までを丁寧におこないます。
豆選びは、地球と人に優しいコーヒー屋さんを目指しているため、フェアトレードで無農薬のものを中心に扱っております。アジアの豆が多いのは偶然ですが、それがこだわりにもなりつつあります。
焙煎は、ハンドピックを丁寧に行うことから始めます。1kg直火式焙煎機により温度管理、時間管理を適切に行い、その豆に合った焙煎度合いに仕上げます。
そして、コーヒーを飲む人がしあわせで、笑顔でいられるように願いを込めて提供します。
Happy time for you with TentoCoffee!
なにより気になったのは「デカフェ」 それまで全く知らなかったコーヒーです。
このデカフェとの出逢いが、自分たちの「夢」を「叶」に近づけてくれました。
~てんとコーヒーとデカフェとこだわり~
人に優しいコーヒー屋さんを目指すてんとコーヒーは、なんらかの理由によりカフェインの摂取ができないけどコーヒーが好きだ、という方にも美味しいコーヒーを飲んでもらいたいと思い、デカフェの取り扱いを始めました。
デカフェといえばよく風味が落ちると言われています。そこで、なるべくコーヒーらしい風味が出るような豆選びと焙煎度合いにより、コーヒー好きも納得いくように仕上げました。
このデカフェを使って創ってみたい。デカフェとチャイから生まれるコーヒーでもない、チャイでもない、そんな変化球的な飲み物を!
思い切って相談してみました。
コーヒー屋さんからすれば、こんなに素晴らしいコーヒーにチャイを混ぜる意味なんて分からないと思います。誰だって自分の作るものに自信を持っていますし、嗜好品のなかでも常々上位にいるコーヒーがハーブを必要とする理由が見つかりません。
それでも精一杯丁寧に説明させていただきました。商品として確立されているコーヒーとチャイですが、それぞれの良さを引き立てて新しいものを創りたいという想い。純粋にコーヒーやチャイが好きな人には敬遠されるかもしれませんが、それでもこのハーブの世界観を広げるためには新しい試みが必要だということ。
そんな暑苦しい想いを、てんとコーヒーさんは正面から受け止めてくれました。一緒に新しいものを創りましょうと、全面的に協力してくれることになりました。
・動きだすプロジェクト
限られた時間の中、てんとコーヒーさんに焙煎や挽き方の違うデカフェを沢山創ってもらい、さらにチャイの混ぜる分量を変えて沢山の試作を創り、何度も試飲を繰り返しました。
Himawariは豊川にあるコーヒーショップを併設したバスケットコート「グレープパークコート」のスポンサーもやっております。ここでも当然コーヒーは扱っていますが、今回は違うところのコーヒーを使用するということで、オーナーの小林拓一郎さんや管理人のマイマイさんにも許可を頂き、試飲もして頂いてきました。
パッケージは草野家のハーブティーからお世話になっているモノモニさんに大至急お願いしました。いつもギリギリお願いで、この文章を創っている今も、何度も変更のやり取りを続けながら手際よくこなしてくれます。本当にありがたいです。
発売日は12月1日です。以降毎月1日販売の30袋の限定販売です。
本当は沢山の人に飲んでいただきたいので、随時販売をしていたいのですが、コーヒーとチャイの素晴らしい香り。興味をそそられる、心が弾む、そして、ニッコリ笑顔が漏れてしまう素晴らしい香り。これをリアルにお届けするにはこれが精一杯なのです。
先行販売としまして、11月に、色々なイベントでプレ販売を開始いたします。
まずは11月14日、草野家のハーブティー第三章∼眠れる香り∼でコラボレーションしたパーソナル精油デザイナーのSatsukiさんと、書道家RIHOさんの二人が奏でる個展「香筆」で販売いたします。そして11月28日には愛知県豊橋市まちなか広場で開催される「ヒト・コト・モノPLUS」に出店、販売いたします。今月よりSNSにも随時アップしていきます。また、Himawariウェブショップでは28日より、minne、Creemaでは12月1日より販売開始予定です。なお全てにおいて本日より予約可能です。各サイトのHimawariお問合せフォーム、またはLineからご連絡ください。11月中は、限定無しで販売いたします。
・「夢」と「叶」
夢。ふわっとした想いをずっと心と頭の中に踊らせて、何かのきっかけで言葉に変える。
それを形にして叶えるために具現化して、最適なお仕事をしてくれる仲間たちに伝える。
その仲間たちが、私たちだけでは考えつかない、素晴らしい「もの創り」をこなしてくれる。
このHimawariから繋がる出逢いが、また私たちを楽しませてくれました。
お待たせしました。これがみんなで創り上げた新しいオリジナルブレンドハーブティーです。
コーヒーでもない、チャイでもない、「コーヒーチャイマッセ」。新感覚の飲み物です。てんとコーヒーさんのデカフェをベースにジンジャー、カルダモン、ブラックペッパー、クローブ、シナモンをブレンド。カフェインの摂りすぎは身体を冷やすと言われていますが、デカフェ+スパイシーハーブの組み合わせなので、身体は芯から温まります。もちろんコーヒー占いだってできます。お湯で淹れるとコーヒーの味わいにチャイの風味がふんだんに楽しめます。ミルクで煮出すと、まろやかな味わいになり、クセのない優しい口当たりになります。コーヒーの飲み方でも、チャイの飲み方でも、好きな飲み方でこの変化球は楽しむことができます。
そう、「masse」マッセとは「変化を与える」 ということ。
それはコーヒー好きにもチャイ好きにも想像がつかない予測不可能な味わい。この変化を邪道と捉えるなら、それも間違えではありません。ある意味邪道かもしれません。それでもかまわないのです。
「正しい飲み方なんてない」
健康を害すような非常識な振る舞いでなければ、自由に楽しめばいいと思うのです。そしてこれからもそうあり続けたいのです。美味しいかどうかは皆様の気持ちと体調で決まりますが、まずは味わってみないと答えにはたどり着かないと思います。想像の斜め上を投げられた変化球。それが「コーヒーチャイマッセ」です。
世の中は常に変化の日々。新しい出逢いに心をときめかせるのも悪くはないでしょう。
Coffee chai masse(teabag type)
Ingredients
Decaf (from Tentocoffee)
ginger
cardamon
black pepper
cloves
cinnamon